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リーフレタス【地植え】の育て方

監修:恵泉女学園大学教授 藤田智

リーフレタス【地植え】の育て方について紹介いたします。
このページではリーフレタス【地植え】の基本情報やまめ知識をご紹介しています。

リーフレタス【地植え】写真
基本情報
  • 科名属名:キク科アキノノゲシ属(ラクトゥカ属)
  • 原産地:地中海沿岸地域、西アジア
  • 分類:一年草,耐寒性,草本
  • 栽培のスタート:苗から
  • 日照条件:日なた
  • 生育適温:15~20℃
  • 水やり:苗を植え付けたら、たっぷり水を与える。
  • 特徴:外葉をかき取って収穫できるので、長期間フレッシュな葉が楽しめる。苗を購入すると栽培が容易。
  • 樹高:草丈(25~30㎝)
  • 植えつけ期:苗(3月中旬~5月上旬、9月中旬~10月中旬)
  • 開花期 
  • 収穫期 5月中旬~6月中旬(春まき)、10月中旬~11月(秋まき)
  • 植えつけから収穫までの期間 苗から30日。タネまきからは60日
  • 開花から収穫までの期間 

 レタスは、中央アジア、中近東から地中海沿岸地帯が原産地とされている、サラダ用野菜として最も重要な野菜。今や、世界中で栽培されています。栽培の歴史は古く、古代エジプト、ギリシャ、ローマでも、すでに野菜として扱われていたようです。当時のレタスは、現在のリーフレタス(カキチシャ)の仲間で、日本には、1000年以上前に中国よりカキチシャが伝来した(『和名類聚抄(わみょうるいじゅしょう)』(923~930年))といわれています。レタスの仲間には,結球しないリーフレタス、結球する玉レタス、半結球性のサラダナ、立ち性のコスレタス、茎を食べるステムレタスなどがあります。リーフレタスは,生育期間が60日と短く、レタス類のなかでは暑さや寒さにも比較的強いので、初心者にもおすすめです。成長するに従って、葉の赤色が鮮やかになるサニーレタスと緑色のリーフレタスを混植すると、美しい花壇のような畑ができあがります。  レタス類の生育適温は15~20℃と冷涼な気候を好むので、春と秋によく育ちます。その一方、暑さには弱く、25℃を超えると発芽不良となるうえ、長日の環境下では抽台(とう立ち)する性質があるので,夏の栽培は困難となります。そのため、夏季の主要生産地は岩手、北海道、長野、群馬などの高冷地へ移動します。  レタスの別名「チシャ」の由来は、レタスの学名「Lactuca sativa」からも読み取れます。この「Lac」とは「乳」を意味し、レタスの茎を切ったときに切り口から出る白い乳液にちなんでいます。「チシャ」は「乳草(ちちくさ)」の転訛といわれ、植物の特徴をよくとらえています。  なお、出てきた白い液を「乳液」といいますが、当然、化粧品のそれとは違います。この乳液が葉につくと、翌日赤茶色に変色して見栄えが劣ることから、営利栽培の現場では、切り口を雑巾などで拭いて乾かしてから出荷しています。  レタスの栄養含量は少ないとはいえ、カリウムなどのミネラルやビタミン、食物繊維をバランスよく含んでいます。サラダを筆頭に生食されるのが主流ですが、中華料理では、海鮮物と一緒に炒めたり、ゆでたりして食べることもあり、これも美味です。

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