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みずな【地植え】の育て方
監修:恵泉女学園大学教授 藤田智
みずな【地植え】の育て方について紹介いたします。
このページではみずな【地植え】の基本情報やまめ知識をご紹介しています。
基本情報
- 科名属名:アブラナ科アブラナ属(ブラッシカ属)
- 原産地:地中海沿岸(京都で発達)
- 分類:二年草,耐寒性,草本
- 栽培のスタート:タネから
- 日照条件:日なた
- 生育適温:15~20℃
- 水やり:生育初期は水やりに努め、乾燥が激しいときもたっぷり水をやる。
- 特徴:小株どり、大株どりがあるがあるが、子株で利用するならほぼ1年中栽培できる。
- 樹高:草丈(25~30㎝)
- 植えつけ期:
- 開花期
- 収穫期 5~12月上旬(小株どり)
- 植えつけから収穫までの期間 タネまきから40日(小株どり)
- 開花から収穫までの期間
アブラナ科の野菜のうち、カブ類とハクサイを除く、漬物やお浸しなどに利用される非結球葉菜を、ツケナ(漬け菜)と呼んでいます。ツケナ類は、原産地の地中海沿岸地域では葉菜としてあまり発達せず、むしろ中国に渡ってから栽培化が進み、品種が発展してきました。ミズナも、そのツケナの一種で、非常に分枝性が強く、葉に深い切れ込みがあって葉先が尖るのが特徴です。 さて、キョウナ(京菜)とミズナ(水菜)とは、どう違うのでしょうか。京都の人は、肥料を与えず、水と土だけでぐんぐん育つことから、この葉菜を「水菜(ミズナ)」と呼びます。そして京都で育てている漬け菜ということで、京都以外の人は、「京菜(キョウナ)」と呼んでいる人が多いようです。つまり、キョウナ(京菜)とミズナ(水菜)も実は同じものなのです。 ミズナの生育適温は15~25℃で冷涼な気候を好み、秋から冬がミズナの栽培適期です。高温下の栽培では徒長しやすいので、株間が狭くならないよう、注意します。 とくに冬季は、成長すると4~5kgの大株になります。香りとシャキッとした歯ごたえがあり、漬け物や鍋物にピッタリです。肉の臭みを消す効果があるので、鴨、鯨、カキなどとともに鍋にするハリハリ鍋も有名。カロテン、ビタミンC、カルシウムおよび鉄分を豊富に含む健康野菜で、最近ではサラダの人気が急増し、生食のサラダ用として、小株どり栽培が周年行われています。