植物栽培ナビ

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ほうれんそう【地植え】の育て方

監修:恵泉女学園大学教授 藤田智

ほうれんそう【地植え】の育て方について紹介いたします。
このページではほうれんそう【地植え】の基本情報やまめ知識をご紹介しています。

ほうれんそう【地植え】写真
基本情報
  • 科名属名:ヒユ科ホウレンソウ属(スピナキア属)
  • 原産地:中央アジア
  • 分類:一年草,耐寒性,草本
  • 栽培のスタート:タネから
  • 日照条件:日なた
  • 生育適温:15~20℃
  • 水やり:ひどく乾燥するときはたっぷり水やり
  • 特徴:東洋種と西洋種、それらをかけ合わせたF1品種などがある。酸性土壌に弱いので苦土石灰を多めにまく。
  • 樹高:草丈(25~30㎝)
  • 植えつけ期:
  • 開花期 
  • 収穫期 5月中旬~6月、10~2月上旬
  • 植えつけから収穫までの期間 タネまきから30~50日(秋まき)、30~40日(春まき)
  • 開花から収穫までの期間 

 代表的な緑黄色野菜、ホウレンソウは、中央アジアのコーカサス地方原産です。栄養価が高いことで知られ、ビタミン類や鉄、カルシウムなどのミネラル分の含量は、野菜の中でもトップクラス。食品分析表によれば、可食部100g当たり、カロテン含量は1700IUで、ブロッコリーの4倍、キャベツの170倍、レタスの24倍です。鉄分は3.7mgで、キャベツの9倍、ブロッコリーの2倍、レタスの7倍。ビタミンCは65mgで、キャベツの1.5倍、レタスの10倍、ダイコンの4倍の数値を示しています。その栄養価値は、アメリカの漫画、『ポパイ』にも象徴されており、主人公のポパイ(水夫)が、恋人オリーブを救出するのに、ホウレンソウの缶詰を食べると筋肉隆々となり、敵役ブルートをやっつけるのです。実は、この漫画は、もともとアメリカの缶詰企業が、ホウレンソウをもっと一般大衆に食べてもらおうという宣伝のために製作したもの。ポパイのおかげで、ホウレンソウの栄養価は、アメリカだけでなく、世界中の人々にも知れ渡ったのです。  ホウレンソウの発芽温度と生育適温は、15~20℃で、冷涼な気候を好みます。つまり寒さにもとても強く、-10℃の低温にもよく耐えるため、秋冬に栽培したい代表的な野菜といえます。  また、ホウレンソウは、人間や動物と同様に、個体が雄と雌に分化している雌雄異株植物です。雌雄の性の分化が見られる植物には、草本植物ではアスパラガス、ヤマイモ、アサ、ホップなど、木本植物では、キウイフルーツ、パパイア、イチョウ、ヤマモモ、モッコクなどが知られています。農業生産上、雌雄どちらを望むかは種類によって異なり、ホウレンソウの場合は、生育旺盛で抽台が遅い雌株のほうが好まれます。そのため、全雌系統の品種改良が進められています。

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