植物栽培ナビ
ブロッコリー【地植え】の育て方
監修:恵泉女学園大学教授 藤田智
ブロッコリー【地植え】の育て方について紹介いたします。
このページではブロッコリー【地植え】の基本情報やまめ知識をご紹介しています。
基本情報
- 科名属名:アブラナ科アブラナ属(ブラッシカ属)
- 原産地:地中海沿岸東部
- 分類:一年草,耐寒性,草本
- 栽培のスタート:苗から
- 日照条件:日なた
- 生育適温:15~20℃
- 水やり:ひどく乾燥するときは、たっぷり水やり。
- 特徴:冷涼な気候を好み、春と秋、年に2回育てられる
- 樹高:草丈(70~80㎝)
- 植えつけ期:苗(3月中旬~4月、8月中旬~9月中旬)
- 開花期
- 収穫期 6月、10月下旬~2月
- 植えつけから収穫までの期間 苗から50日(極早生種)、55日(早生種)、65日(中早生種)、75日(中生種)
- 開花から収穫までの期間
ブロッコリーは、肥大した花蕾を利用するアブラナ科のキャベツの仲間(変種)です。原産地は地中海沿岸地域。日本へは、明治初めに導入されましたが、栽培は一般化されませんでした。普及したのは、第二次世界大戦後からです。 生育適温は20℃前後と、冷涼な気候を好みます。苗の段階では高温に強いのですが、蕾が肥大し始めるころには暑さに弱くなるため、真夏を除いた春、および秋が栽培適期です。 ブロッコリーは、代表的な緑黄色野菜で、カルシウム、鉄分、カロテン、ビタミンCを豊富に含む、非常に栄養価の高い野菜です。 さて、ブロッコリーはキャベツの仲間と前述しましたが、ほかにも独特の風味を持ち、花蕾が白やオレンジ色などのカリフラワー、ボール状に成長した茎を食べるコールラビ、芽キャベツ、青汁の原料で知られるケール、キャベツ、紫キャベツ、中国野菜のカイラン、さらには花壇に植えられるハボタンも仲間になります。この系統は、もともとケールのような非結球性の植物であったようです。利用する部位も葉だけに限られず、茎、蕾など、多用な進化をとげたことがわかります。