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セロリ【地植え】の育て方
監修:恵泉女学園大学教授 藤田智
セロリ【地植え】の育て方について紹介いたします。
このページではセロリ【地植え】の基本情報やまめ知識をご紹介しています。
基本情報
- 科名属名:セリ科オランダミツバ属(アピウム属)
- 原産地:地中海沿岸
- 分類:二年草,耐寒性,草本
- 栽培のスタート:タネから
- 日照条件:日なた
- 生育適温:15~20℃
- 水やり:乾燥に弱いので、夏場に乾燥が続くときはたっぷり水をやる
- 特徴:特有の香りをもつ香味野菜。栽培期間が長いので元肥をしっかり入れて土づくりをする。
- 樹高:草丈(40㎝以上)
- 植えつけ期:苗(7月中旬~8月)
- 開花期
- 収穫期 11~12月
- 植えつけから収穫までの期間 苗から2~3カ月。タネまきから5~6カ月。
- 開花から収穫までの期間
セロリはパセリとともに、セリ科の代表的な野菜のひとつとされています。和名はオランダミツバ。セルリーと呼ばれることもあります。原産地は地中海沿岸地域とされ、中近東からアビシニア、スウエーデン東部などに野生種が分布しています。 日本へは16世紀に伝わったとされていますが、当時は野菜としての利用は少なかったようです。明治以降に再導入されてから、徐々に野菜として利用されるようになりました。 セロリの食用にする部位を、一般には「茎」と呼ぶことが多いのですが、植物形態学上は「葉と葉柄」です。うちわを葉に例えると、うちわの部分は「葉身」、柄の部分が「葉柄」になります。セロリのほかに葉柄を食べる野菜は、フキ、サツマイモ、サトイモ(ズイキ)などです。 セロリは、原種に近いとされるスープセルリーと、各地で改良された品種群などに分類されます。たとえば、軟白栽培がかんたんな黄色種、最近人気の緑色種、緑色種と黄色種の交雑種、中国ではキンサイ(芹菜、スープセロリ)などと呼ばれている東洋在来種(アジア型)があります。さらに、肥大した根を食用とするセルリアック(根セルリー)という変種もあります。 栄養的には、ビタミンB1、B2、カルシウムを多く含み、日本では、おもにサラダなどに利用されているほか、漬物や煮込み料理など、その利用の幅は広がっています。 栽培適温は15~20℃で、10℃以下の温度に遭うと花芽分化し、抽台(とう立ち)してしまいます。