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小カブ【地植え】の育て方

監修:恵泉女学園大学教授 藤田智

小カブ【地植え】の育て方について紹介いたします。
このページでは小カブ【地植え】の基本情報やまめ知識をご紹介しています。

小カブ【地植え】写真
基本情報
  • 科名属名:アブラナ科アブラナ属(ブラッシカ属)
  • 原産地:地中海沿岸
  • 分類:一年草,耐寒性,草本
  • 栽培のスタート:タネから
  • 日照条件:日なた
  • 生育適温:15~20℃
  • 水やり:発芽までは乾かさないように管理し、発芽後はよほど乾くとき以外は水やりは不要
  • 特徴:カブの中で根の直径が5~6㎝のものを言い、東京都葛飾区付近で育てられた金町小カブが代表品種。
  • 樹高:草丈(30㎝)
  • 植えつけ期:
  • 開花期 
  • 収穫期 5月中旬~6月、10月下旬~12月上旬)
  • 植えつけから収穫までの期間 タネまきから45日。根元の直径が5~6㎝になったら引き抜く
  • 開花から収穫までの期間 

 日本書紀(720年)の持統7(693)年の項に、「蕪青」の栽培を五穀の助けとして奨励する記録が見られるほど、カブは、日本の野菜のなかでも、最も栽培の歴史が古いもののひとつといえます。地方色豊かな品種が育成され、形,色,大きさなど、日本各地に独特の品種が実に多くつくられています。代表的なものとしては、大野紅かぶ(北海道)、筒井(青森)、暮坪かぶ(岩手)、かのかぶ(秋田)、温海(山形)、舘岩かぶ(福島)、金町(東京)、寄居(新潟)、金沢青蕪(石川)、飛騨紅(岐阜)、万木(滋賀)、日野菜(滋賀)、酢茎菜(京都)、天王寺蕪(大阪)、平家(兵庫)、津田(島根)、万膳かぶ(岡山)、木坂かぶ(広島)、伊予緋かぶ(愛媛)、弘岡(高知)木引き(長崎)などがあります。ふるさとで食べた懐かしいあの味を再現できるのも、家庭菜園ならではの喜びといえるでしょう。  さて、カブがいつどこで成立したかは、現在もなお推定の域を出ませんが、ヨーロッパ系とアジア系に大別され、いずれも地中海沿岸に自生するアブラナ科のBrassica campestrisという植物から生じたという説が有力です。  カブが好む環境は、生育適温15~20℃ほどの冷涼な気候なので、春まき(3~4月)と秋まき(9~10月)が栽培に向き、小振りな小カブなら、タネまき後45~50日で収穫することができます。  カブは主に、浅漬け、酢漬けなどの漬け物で親しまれており、ビタミンCを多く含むことが知られています。また、ダイコン同様に、葉の方が栄養豊富で、浅漬けにする場合も彩りを兼ねて、葉も一緒に漬け込まれるのが多いようです。

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