植物栽培ナビ
なたまめの育て方
監修:広島市植物公園 島田有紀子
なたまめの育て方について紹介いたします。
このページではなたまめの基本情報やまめ知識をご紹介しています。
基本情報
- 科名属名:マメ科ナタマメ属
- 原産地:熱帯アジア
- 分類:一年草,半耐寒性,つる性
- 栽培のスタート:タネから
- 日照条件:日なた
- 生育適温:25℃以上
- 水やり:土の表面が乾き始めたら、たっぷりとやる
- 特徴:市販されるポット苗からでも育成可
- 樹高:つる性(4~6m)
- 植えつけ期:
- 開花期 6~9月
- 収穫期 7~10月
- 植えつけから収穫までの期間
- 開花から収穫までの期間
サヤが中国の青龍刀のような形をしていることから名づけられたナタマメは、マメ科のつる性の一年草で、熱帯地方に分布しています。タネ(豆)にはタンパク質のほか、アミノ酸やミネラル、食物繊維などが含まれ、昨今の健康志向から、完熟した豆を乾燥させて、粉末にしたお茶が注目を集めています。ナタマメ茶が有名になったのはまだ最近のことですが、実は、古くから漢方薬に利用されたり、福神漬けに入っている細かく刻まれた若い果実(白ナタマメのさや)が食されてきました。 30~40cmにもなる大きな果実はもちろんのこと、よく繁茂する緑色のつると、赤紫色(赤豆)や白色(白豆)の花も清々しく、美しいカーテンとしておすすめです。 また、ナタマメと同じ属の仲間でタチナタマメという種がありますが、こちらは豆(タネ)に毒性があるので食用には向きません。ナタマメにも毒性があるものとないものとがあり、白い花に白い豆の種類(白ナタマメと呼ばれることがある)には毒性はありませんが、赤い花で赤い豆の種類(赤ナタマメと呼ばれることがある)には若いさやと完熟豆にごくわずかな毒性があり、さらに褐色の豆にも毒性があるといわれています。食用とするときには十分に水にさらしてから調理しましょう。ナタマメは漢方薬に用いられるように、毒と薬は背中合わせなのです。