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アカザカズラ【地植え】の育て方
監修:広島市植物公園 島田有紀子
アカザカズラ【地植え】の育て方について紹介いたします。
このページではアカザカズラ【地植え】の基本情報やまめ知識をご紹介しています。
基本情報
- 科名属名:ツルムラサキ科アカザカズラ属
- 原産地:熱帯アメリカ、熱帯アジア
- 分類:多年(宿根)草,非耐寒性,つる性
- 栽培のスタート:苗から
- 日照条件:日なた
- 生育適温:20~25℃
- 水やり:表土が乾いたらたっぷりやるが、過湿には注意する
- 特徴:開花期が長い
- 樹高:つる性(3m以上)
- 植えつけ期:5月上~中旬
- 開花期 9月中旬~10月上旬
- 収穫期 7月~9月
- 植えつけから収穫までの期間 2ヶ月
- 開花から収穫までの期間
アカザカズラは、ツルムラサキ科のつる性の多年草で、雲南百薬(うんなんひゃくやく)、オカワカメとも呼ばれています。日本には中国から長寿の薬草として伝わり、「雲南」という名がついていますが、原産地は熱帯アメリカまたは熱帯アジアです。 葉酸や必須ミネラル(マグネシウム、カルシウム、亜鉛、銅)、ビタミンA(ベータカロテン)を多く含み、栄養価が高いことから、近年、健康野菜として注目されています。 地下に球根をつくり、葉腋にはムカゴをつけ、中国ではムカゴを薬用に利用します。球根も茎も葉も食することができ、茎葉を加熱すると、ぬめりが出ます。茎葉をゆでてお浸しにすると、シャキシャキ、ぬるぬるとしたワカメのような食感が味わえます。また、大きく育った球根は、スライス、もしくはすりおろすと、とろろのような感覚で食べることができます。 草丈は3m以上に高く伸びます。光沢のある厚い葉は夏の高温に強く、まぶしい光に反射して、キラキラと美しいものです。そのうえ、ツルムラサキに似た穂状に咲くクリーム色の花はかわいらしく、香りがあります。 寒さにはやや弱く、冬に地上部は枯れますが、地下の根茎を室内に取り込むか、あるいは暖地であれば、盛り土やマルチングをして越冬させることができます。 また、葉腋にムカゴがつくので、これを保管して来年植えつけることもできます。西日本では野生化するほど繁茂している場所もあるくらい、丈夫な植物です。